HOME>>瀬音

  • 2018/12/26 (水)
  •  ことしも残すところ5日となり、新たな年へカウントダウンが始まる。「平成」が幕を明けて30年の時々が走馬灯のごとく駆け巡る▼天皇陛下が先の記者会見で「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています」と述べられた言葉に平和の尊さ、計り知れない大切さを改めて感じずにはいられない▼ともあれ、戦争や内戦のない時代は全ての国や地域にとってかけがえのない願いに他ならず、利己主義に走れば先行き不安定、醜い争いは避けて通れまい。“今”は瞬時に過去となり、過去の出来事は良くも悪くも刻まれる。そのことは歴史が証明しよう▼時代は繰り返すともいう。平成は戦争のない時代である一方、阪神淡路大震災、東日本大震災、発災からやがて3年を迎える熊本地震のほか、集中豪雨、台風など多くの災害に見舞われた。熊本地震に特化すれば2万人以上の人が仮設住宅で新年を迎える▼この一年、幸いにして大きな損害を被ることのなかった人吉球磨地域だが、著しい少子高齢化や運転免許証返納後に不便な交通体系の整備など課題は山積。政治、経済、福祉に至る具体的な抜本的対策を新年に期待。

トップへもどる