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2026/02/05
(木)
- 立春を越え、季節は春へと移ろう。これに並行し周囲ではくしゃみも目立つ。アレルギー性鼻炎、中でも花粉症は暦と並び、時節の変化を知る存在だ▼花粉症といえば、人類史上初めて医学的に記したのは1819年、英国の医師ジョン・ボストック。その後1873年には同国の医師、チャールズ・ブラックレイがイネ科植物の花粉が原因と突き止めた。ボストックの場合、彼自身が世界初の花粉症患者の研究者だから、まさに自らの鼻で切り開いた学問といえよう▼同じ鼻炎では、かのナポレオンも挙げられる。他の持病も重なり集中力が欠如、思考も中断を余儀なくされた結果、ワーテルローの戦いで負けたともいわれる。くしゃみ一発で作戦一転、一発必勝とはいかなかったのだろう▼今や国内の有病率が50%超の花粉症。総合家電のパナソニックの調査では、花粉症が引き起こす労働力低下による経済損失額が、一日で約2320億円に達するそうだ。スギ花粉の飛散期間を思えば国家的危機状況も過言ではない▼くしゃみは三叉神経を介した生理的防御反応。異物排除には最適だが連発すれば集中力、思考は停滞ぎみ。花粉症持ちならば早めの対策を。