HOME>>瀬音
-
2026/03/21
(土)
- 「議員選挙に出てほしいと頼みに行ったが断られた」。近年、そんな嘆きを多く耳にするようになった。地方自治は二元代表制。独任制の首長と住民の多様性を反映させる議会からなるが、議員のなり手不足は深刻な状況にある▼総務省によると、市町村議会の議員数は減少傾向。令和5年の議員数は平成22年と比べて12.5%減少したが、無投票当選者の割合は増加傾向にあるという▼議員のなり手不足は有権者の選択肢を狭め、民意が政治に届きにくくなる恐れも。地縁、血縁が大きな要素を占める小規模な町村では、親族が議員を経験している“世襲候補”も目立つ。政治に無縁な住民は立候補しづらい状況にある▼議員のなり手不足で懸念されるのが執行部に対するチェック機能の脆弱化。人吉球磨の各自治体では回を重ねるごとに投票率が低下。政治への住民の関心も低く新人が立候補しやすい環境整備は急務だ▼仕事に従事する勤労者が議員として活動することを容易にするためには、低水準との指摘もある報酬や定数の議論だけで良いのだろうか▼来春は統一地方選の年。各市町村でも議員選が予定されており、定数割れを起こさないための対策は急務だ。