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2026/01/17
(土)
- 古代中国の故事に「蛍雪」がある。詳細は割愛するが、苦学を経た成果の“功”を加えた「蛍雪の功」はなじみ深かろう。ちなみに唱歌「蛍の光」の出だしはこれに由来▼きょうから始まった大学入学共通テスト。郡市の204人を含めた総志願者数は約49万6000人だが、ピークの2003年が約60万人だから11万人減少の計算だ。約40年前のわが身を無視、己をもって人を量るのは恐縮だがAI時代到来を前に、受験生らはいったい何を意識し希望校を見つけるのだろう▼10年来、わが国の大学進学率は過去最高を更新中だ。子どもたちの希望はもちろん、親の期待も交錯する大学受験は単純ではない。わが子の将来に思いをはせる場合、子どもの意識はさておき、高偏差値の大学入学や大手企業への就職を漠然と思い描く親は多いはず▼しかし、目的意識を失った過度な学力偏重志向は弊害でしかない。将来ビジョンにひも付けた進路選択や、生きがいと働きがいを重視した就職活動など、自ら考え行動できる最近の若者は実に立派ではないか▼受験に限らず学びは一生もの。リスキリングにリカレント教育など親子学習がトレンドの今。蛍雪ぶった充足もまた一興かも。