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2026/06/01
(月)
- 「この景色を見ない人生なんて もったいない」―▼これは今春の球磨清流学園の卒業生が考えた球磨村の魅力をPRするキャッチコピーの一つ。日本の棚田百選「松谷棚田」のイメージらしく、何気ない日常も傷ついた被災地も15歳は“絶景”に変えてくれた▼同村では、令和元年度から10年間の第6次総合計画の策定を前に「5年後、10年後は成人して地域社会を担う」と当時の球磨中学校の生徒にもアンケートを実施。9割超の生徒が「球磨村を好き」と答えていた▼しかし、翌年に未曾有の豪雨災害が発生。災害後に行われた住民アンケートでは、災害前と同じ場所か宅地かさ上げ、高台移転などの対策を講じた上で「村に帰りたい」と答えた住民は約9割に上っている。実際は何世帯が村へ帰れたのだろう▼冒頭のキャッチコピーは生徒がそれぞれ村の魅力的な風景と、それを伝える言葉を考えたもの。同村は「鬼ノ口棚田」も日本の棚田百選の一つで、同じ村内でも異なる地形や環境の中で先人が築いた個性的な景観美を楽しめる▼10歳代が思う古里の魅力と誇り、大人はどうか。子どもたちの心の解像度に“宝”を引き継ぐ“宿題”をもらった気がした。