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2026/04/04
(土)
- 「すごい変な文章を見抜いてまじまじと国語力を見せつける」―▼変な日本語に惹かれて衝動買いした校閲記者監修の文法問題集。新語、造語が次々と生まれる時代。いつでも正しい知識を取り出せる身でありたい。冒頭は「すごく変な文章を見抜いてまざまざと―」が正解▼古人は日本を「言霊の幸わう国」と表現した。「しきしまの大和の国は言霊の幸わう国ぞま幸くありこそ」とは万葉集に集録された柿本人麻呂の歌。この歌との出会いは二十数年前。記者になり、言葉をなりわいとする者として言葉の重みを再認識する歌▼先日、取材で「言霊」が話題になった。日本では美しい心から生まれる言葉は良い結果を導き、その逆もまたあると考えられてきた。森羅万象に霊力を見いだす文化の中でも、人が口から生み出す無形の言葉に対する畏敬は特異で美しいと思う▼距離を超え、簡単に世界とつながれる時代。言葉は大切にされているだろうか。電話越しの声やSNSから流れる文字では表情や温度までは伝わらない。だからこそ日々の情報発信は鮮度と温度を大切にしたい▼件の本には「小学生からチャレンジ」とある。年度初めに熟読して精進したい。