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2025/12/13
(土)
- 数年前から聞かれるようになった「タイパ」▼使った時間に対する効果や満足度=タイムパフォーマンス=の略語というのは字面でイメージできるが、筆者の日常にはなじみがなく、友人と昨今の読書離れについて話している中で「最近の若い人は動画を倍速で鑑賞するらしい」と聞いて驚いた▼そんなやりとりを思い出したのは、最近「令和ノート」なる言葉を知ったから。AI(人工知能)を活用して授業や講義の内容を自動で記録し、要約してくれるアプリという。授業の記録をAIに任せることで学習の効率化が図られるようだ▼一方で、教員が作成した資料や授業の内容を無断で取り込むことが著作権の侵害に当たる可能性やプライバシーの問題、AIに頼り過ぎて自分でノートを取らなくなる、授業への参加度や理解度の評価がしにくい、といったデメリットが指摘されていた▼黒板を写すことに懸命で、難しい構文や公式を書くことに達成感を得ていた「昭和ノート」ユーザーの筆者は仕事でも自筆メモが主流。録音は走り書きした表現や内容を確認する程度、あとは忘れないうちに早く書く▼能率や効率は人それぞれ。自分なりのタイパを工夫したい。