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  • 2026/03/07 (土)
  •  一昨日は冬ごもりしていた虫や動物が動き出す二十四節気の「啓蟄」だったが、3月の和風月名は「弥生」。草木弥生月の略で、草木がますます生い茂る月として躍動や希望に満ちている▼その表情に重なるのが、学びやを巣立つ卒業生たち。1日の高校、きのうからあすにかけては中学校と義務教育学校、下旬には小学校と卒業式が続き、門出の時を迎える▼祝福の一方で毎年複雑に思うのは、高校を卒業した多くの子どもたちが、進学や就職で古里を離れてしまうこと。郡市の人口が減り続け、人手不足も深刻化する中、戻ってきてほしいと願うのは親心だけに限らない▼私的な話だが、きょうは子どもの卒業式。子どもと言っても社会人経験者の20歳代半ば。違う職種を志し、必要な資格取得のため専門学校に通っていた。遠回りにはなったが、県外で新たな道を歩み出す。将来、古里に帰ってくるのだろうか▼周囲を見渡せば、自身を含めUターンの転職者は多く、前職の経験は現在の仕事に役立っている。進路は一つだけでなく、選択に時間がかかっても無駄はない。忘れてほしくないのは目標と古里。卒業生への「贈る言葉」にしたい。

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