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2026/03/03
(火)
- 3月3日は、人吉球磨にとって過去の過ちを振り返り、地域の未来を考える大切な日。2007年のこの日、人吉球磨広域行政組合の汚職事件で当時の市長が逮捕された▼舞台となったごみ処理施設「人吉球磨クリーンプラザ」では建設地の住民同士が賛成、反対で激しく対立し、町内会がバラバラになるという悲しい出来事も起きた▼現在、新しい施設の建設計画が進んでいるが、あさぎり町での反対運動を受け、場所選びをやり直すことになった。建設費の高騰や人口減少を考え、2026年度まで計画を再検証するという判断は現実的と言える▼しかし、本当に持続可能な仕組みとは、単に効率やお金の問題だけではない。過去の教訓が教えるのは、地域の絆を壊してまで進める事業は、社会に大きすぎる代償を払わせるということだ▼ごみ処理施設は生活に必要だが、近くにできるのを嫌がる人も多い「迷惑施設」。だからこそ、行政には隠しごとをしない情報公開と、誠実な対話が不可欠である▼不透明な進め方が汚職や対立を生んだ「負の歴史」を繰り返してはならない。新しい施設を「分断」から「共生」へのシンボルとする必要があると思う。