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2026/05/30
(土)
- 1年に一度だけ物置から取り出して履く靴がある。足にぴったりとフィットし、水田での作業に適した長靴「田植え靴」だ▼ことしも今月中旬、日本の原風景が残る多良木町の下槻木地区を先輩方と訪問。自然豊かな棚田での昔ながらの田植えに参加させてもらった▼20年ほど耕作されていなかった水田を周辺住民らの協力でよみがえらせた場所。6年目となることしの田植えには熊本市内からゲストを迎え入れ、総勢15人ほどで熊本県オリジナル米の「くまさんの輝き」を手植えした▼日ごろの喧噪を忘れ、無心で作業に没頭。和やかな“協同”の時間が流れるが、一番の楽しみは農作業後の昼食。テーブルの上には、地域住民手づくりの赤飯のおにぎりや高菜炒め、椎茸の南蛮漬け、筍の煮しめなどがずらりと並んだ▼最高のおもてなしに、心もおなかも満たされる至福のひととき。山菜や旬の幸をふんだんに使った素朴な手料理は、私たちにとって最高のぜいたくといえよう▼街中から車で約1時間。決して便利とは言えない土地で幸せに生きる人たちと接し、本当の“豊かさ”とは何か。改めて考えさせられた五月晴れの1日だった。今から9月の稲刈りが楽しみだ。