HOME＞＞瀬音
-
2018/11/27
(火)
- １０月から、たばこが５０円ほど値上がりし、概ね１箱５００円になっている。日に１箱吸う知人は「月にざっと１万５０００円。それに焼酎代もあるし大変」と嘆く▼先に報じられた厚生労働省調査結果では、たばこを習慣的に吸っている男性は２８.４％、女性が７.２％、男女平均１７.７％。調査開始の１９８６（昭和６１）年は男性５９.７％、女性８.６％だった▼男性の喫煙者は約半分になり、今回初めて３０％を切った。女性は２００４（平成１６）年に１２.０％まで達したが、ここ数年はほぼ横ばい。たばこによる健康被害がよく知られ、加えて受動喫煙防止対策の広がりが進むことがたばこ離れの要因という▼しかし、先述の知人は小遣い銭を心配しながらも今のところやめたり、本数を減らす気配はない。若い女性が屋外に出て吸い殻入れの前で一服する光景も相変わらず。好きなものは仕方がないというところか▼人吉球磨は葉タバコの県内最大産地。昨年の耕作者は２５７戸で、販売代金は約２９億円に上った。「健康を害するからたばこはやめよう」とは軽々しく言えない状況でもあり、悩ましい。郡市の葉タバコ耕作が始まって、ことしで８０年になる。
