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  • 2018/11/26 (月)
  •  冷え込みが日々厳しくなったせいか、郡市の病院や医院の待合室には、高齢者を中心に順番待ちの患者が多く見られる。その患者をケアするように看護師が忙しそうに院内を動き回っている姿が目に付く▼先ごろ行われた人吉准看護学院の戴帽式の中で、超高齢化社会が目前となった現在、医師・看護師など医療従事者の人材不足が深刻な問題。患者や利用者に質の高い医療や福祉サービスを提供することが難しいという状態に陥っている地域があることを改めて知らされた▼戴帽式では態度や技術、知識を身に付け、立派なナースになることを目指している男女18人が来年2月からの医療現場での基礎実習に備え、気持ちを新たにしている姿を見て心強く思った。途中で挫折することなく、立派なナースに成長してくれることを願う▼超高齢化社会を迎え、高齢の夫婦世帯や一人暮らし世帯が増加。痛ましい高齢者の孤独死も相次ぐ。そういった現場の状況を迅速に把握し、高齢者を助けるためにも“見守り体制”の充実が重要となってくる▼各自治体と国、県、医療機関が連携を深めることが必要。それが地域を支えてきた人たちに報いることにつながるだろう。

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