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  • 2018/11/10 (土)
  •  「成せばなる 成さねばならぬ何事も 成らぬは人の 成さぬなりけり」。米沢藩主、上杉鷹山の名言だ▼倹約による財政再建と、藩校設立の教育振興、養蚕の開始と農業開発による産業促進で、借金漬けの藩政を見事に再建した偉人のひとり。特に重視すべき点が、冒頭の句にもあるとおりの精神改革である▼鷹山に同意し、教育の価値を優先すればこそ“学校”“社会”“家庭”の三大教育が重要となる。家庭における教育の実践には、それなりの親の知見と覚悟が欠かせない。それなりの精神研磨が不可欠だ▼“親”しか参加できない活動こそPTAである。きょう熊本県PTA研究大会球磨大会が、相良村をメインに開かれた。大会が貴重な機会となり、引いては子どもらの健全育成につながることを切望する▼ところで鷹山の師をご存じか。それは名儒学者の細井平洲だが、実は相良藩11代の相良長寛が彼を招聘し学んだあと、習教館を設立している。郡市とゆかりある大人物が、かの鷹山を育てていたのだ▼子どもには最も身近で“学びの師”となる保護者。「成らぬは人の 成さぬなりけり」であればこそ、積極的なPTAへの参画をお勧めする。

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