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  • 2018/11/03 (土)
  •  99回目で決着とは、出来過ぎの感も。沖縄県与那国町議会の議長選任劇。町民から苦言、批判が出たのは当然で、まずは一安心だろう▼それらしい名前を付けた会派が複数ある市町村議会は別だが、首長派、反首長派のみで、それも勢力拮抗の議会では“名誉ある”議長の選任が難航することは多々ある▼与那国町議選は9月に行われ、与野党5人ずつ。教育長の選任をめぐり、議長を出した側は採決で負けるため、議長選で当選した議員が辞退を繰り返す異例の事態に。ニュースは全国に流れた。せめて、支給された本会議の出席手当てを、法に触れないように返上したら“汚名返上”ともなり、町会計に迷惑も掛けないだろう▼与那国町の“白寿”には遠く及ばないが、5年前の相良村議会の“ラッキー7”を思い出した。村長派、反村長派各5人の構成で議長選となり、1回目に同数でくじ引き当選した議員が辞退、2回目から6回目まで別の議員が連続当選したが辞退、7回目で3人目の当選議員がやっと受諾した。当時は全国的に珍しいとされた▼人吉市議会では、辞退どころか、議長になりたい議員の多さに半期交代で調整した時期も。議長職は軽いものではない。

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