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  • 2018/10/30 (火)
  •  「おくんちの神幸式行列は、先日書いてあったとおり日曜日にした方が見物客が増えてよいと思う」と電話をもらった。伝統の行事だし、変更は難しい問題だ▼その行列のお旅所までの往路は、昔から九日町、紺屋町両通りの一年交替。昔時に中心商店街の核をなした名残でもあろうか▼ことしは九日町経由だったが「来年はどうなるのか」と、毎年沿道で拝む知人は心配顔。医療法人が計画した上青井町の国道の上空通路建設があるためだ。すでに県と市から許可が下りていて、恐らく実現しているのではないかという推測から▼反対の理由の一つは「神さんの上に構造物や人は…」だろう。「通路の底に『天』という字を書けばよいそうだ」と知人は言うが、それで建設反対者らが納得するだろうか▼たまたま来年の往路は紺屋町通りの番だから、例え上空通路が完成していても下をくぐらなくて済む。ただ、復路は通るのでは?再来年の往路と合わせ、順路について大きな決断を迫られそう▼お旅所は大正2(1913)年に定まったという中川原から人吉城跡の歴史の広場へ変わっているが、順路の変更は知らない。表現は悪いが「たかが行列」で済む問題ではないと思う。

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