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  • 2018/10/27 (土)
  •  二極化、二大政党など二元的相対は確かにある。利便性と問題性を併せ持つ代名詞が、今や生活必需品の“スマホ”▼ある調査で、現代人の必需品トップに君臨したが片やSNS中毒、スマホ依存、ゲーム障害などと大変な叩かれようだ。このことから、スマホの課題は機器自体ではなく、使い手の意識、その運用に問題があると分かる▼スマホといえば、郡市の小中学校ではたいてい、学期末にスマホ安全教室が開かれる。内閣府調査では、10~17歳の青少年のネット利用時間は平均2時間40分。ちなみに民間調査だが、大人の場合は3時間7分だった▼今やスマホを使えば利用者の連絡先、通話とメールの中身に加え、SNSも手伝った個人情報が利用者の承認のもと誰かの手に渡っている。情報は利用目的に比例し価値を有するもの。私たち個人の“ネタ”に値打ちがあることの証左だ▼本格的な個人管理統制時代の到来だ。欲求という利用者の足元を見た仕組み、それを拒絶できない社会構造は末恐ろしい。もちろん、これに抗い非デジタルの生活も可能だが、誰も選択しないだろう▼いずれはAI任せの時代が来る。その端緒がスマホかもしれない。

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