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  • 2018/10/26 (金)
  •  秋のイベント真っ盛り。ふと思い浮かんだキーワードは“バトン”。とりわけ、高校再編に伴い来春で歴史の幕を閉じる多良木高校生は、伝統ある地域の祭り「ゑべっさん」で担いだ神輿を後輩の多良木中生に引き継いだ▼同じく、球磨商業高校生は商いを実体験する「球商百貨店」を新設の球磨中央高校生に託した。いずれも若人らしく元気に有終の美を飾った生徒たち▼球商百貨店の“閉店”時には、幾度となく「ありがとうございました」とはちきれんばかりの声が校内に。母校そして、平成の最後を飾った生徒の一人は感謝の表情をのぞかせた▼来月は南稜高校の「南稜祭」を控える。希望や夢を膨らます子どもたちの将来、未来を思うと、育ち、学んだ人吉盆地の10年、20年後は濃い霧が消えたあとのように晴々としているのか不安は尽きない▼責任の一端は今を生きるわれわれにもある故、流出が続く人口減、過疎化対策になお一層本腰を入れるべきではなかろうか。特効薬はないにしろ、誰も考えつかないようなひらめきと実行力こそ不可欠▼郡市のさらなる創生に向け、あっと驚くマニフェストを持ち得る候補者が来春の統一地方選に現れないかと…。

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