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  • 2018/10/29 (月)
  •  人吉市内の中学生を対象にした「人吉市子ども議会」が、先々週行われた。3中学校の生徒代表の9組18人が登壇し、執行部と堂々と渡り合った姿を取材し、“将来有望”と感じた▼驚かせたのは、質問内容の濃さ。本番に向けて事前インタビューやアンケート調査、先進自治体への電話取材を行ったというだけあって問題点を的確に捉え、「提言型」の質問ばかりだった。中でも原稿を丸暗記し、正面を見据えて質問をぶつける姿勢には感銘さえ覚えた▼傍聴した市民からも「本職より上手だ」という声が聞かれた。毎回、市議会一般質問を取材しているが、確かに質問内容が分かりやすく、聞いていて論点が理解できた。傍聴者が少ない本職の市議も見習うべき点が多々あったように思った▼そのためか、執行部からもはぐらかす答弁はなく、生徒たちの「人吉市を未来を良くしたい」という熱意に打たれたのか、前向きな答弁が目立った。実を取ることができ、ある意味“合格点”を与えたい▼生徒らには、今後も市政に対して関心を持ち、さまざまな課題や問題について提言してほしいものだ。今回の生徒の中から将来、市議が誕生することを切に願う。

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