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  • 2018/08/29 (水)
  •  共助の大切さが改めて浮き彫りになったのは阪神淡路大震災直後にさかのぼる。未曾有の惨事の最中、自身のことはさておき第三者のために無我夢中で人助け▼煩雑な社会、高度経済成長の陰で薄れたかに見えた“向こう三軒両隣”はしっかり根付いていた。弱者目線を忘れずと肝に銘じるも、果たして実践はと自戒の日々▼この時期、毎年楽しみにしているチャリティーのテレビ番組は今回、「人生を変えてくれた人」がテーマ。障がいに負けず、前を向いて歩を進めるひたむきさにこちらの方が元気付けられる▼始まりがあれば終わりがあるように、人生もまた健常であるなしにかかわらず、いつ閉じるか分からない。その日、その時々を悔いなく生きることこそ先祖供養かもしれない▼さて、「人生を変えてくれた人」―。顧みれば、ある理由で家族が苦境に立たされた際、親身になって相談に乗り、背中を押していただいた方への感謝は色あせることはない。もし、あの時、相談していなかったら今ごろどうしていたやら▼第三者のために何をすべきか、見て見ぬふり、知らぬふりをし、流そうとしていまいか。人生を変える努力、まだ遅くないと自問自答。

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