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  • 2018/08/28 (火)
  •  きょうの始業式では、寝ぼけ眼をこする子どもも多かったろう。早起きは三文の徳の所以には諸説あるが、健康生活に不可欠な要素であるのは間違いない▼明かりが不足する江戸期の庶民は、一日二食で早寝早起きが日課だったと聞く。一方、現代は深夜のネオンがまぶしく、ビジネス街のビル群では明かりが落ちない。飽食と食の簡便さが不規則な食生活を招き、テレビをはじめ、スマホの隆盛が寝不足と寝坊を誘発する▼児童の健康と福祉における国の第一人者、前橋明早稲田大学教授と話した際、「早寝早起き朝ごはん」の国民運動に、排便と運動を加えた生活リズムの向上が大切と教わった。健康を切望する大人こそ実践すべきと実感▼数日前の宴席の疲れが残り、寝不足と寝坊傾向の日々に嫌気がさす。日ごろの運動不足や食の乱れが排便習慣を変え、引いては“やる気”の喪失すら覚える。心身の充実は、日々の生活に培われると痛感▼ストレス社会と呼ばれる現代に生きればこそ、早朝の日光浴で、別名“幸せホルモン”のセロトニンを“タダ”で得て、自律神経の安定を図ってはどうか▼健康は案外、身近にあるなぁと、あくびをこらえながらの小欄執筆を反省。

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