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  • 2018/06/28 (木)
  •  球磨郡地域婦人会連絡協議会から下球磨地域4校区が「独立」したのは、ことし前半の本紙記事の小さな驚きだった。歴史ある団体だし、事情はあろうかと推察はするが…▼そこで思い出したのは、平成13年に55年の歴史を閉じた人吉市連合婦人会。全盛期に約3000人いた会員は、町内や校区婦人会の「解散」「脱退」で約600人に減っていた▼一度幕を下ろせば復活は並大抵ではない。約40年前に解散した人吉市連合青年団も団員減少が原因。昭和30年代は1000人を超えていたが、若者不足や「地域に根付いた活動ができない」などと校区青年団が次々と脱退。同50年の団員は数えるほどだった。ともに現在は存在しない▼人吉市連合婦人会の解散は「婦人会の灯りを消したくない」と望む会員もいる中。当時、浄財を集めて建てた会館は市に寄付し活用されていたが、熊本地震に伴う危険建築物としてことし解体され、全てが消滅した▼そして今、人吉市老人クラブ連合会も会員増強が課題と聞いた。武道をはじめ、郡市のスポーツ人口も全体的に減少中という▼団体の存続や活性化に構成員の確保は不可欠。郡市人口が減少する中で寂しく、心配な話。

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