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  • 2018/05/31 (木)
  •  がっくり掛けに熱中していたころ、6月1日のアユ漁解禁前は竿の手入れ、“ワンツー”作りなどしながらそわそわ。瀬の情報もしっかり仲間と交換していた▼得てして釣果は空振りで、「稚魚の放流が少ないから」と、腕は棚に上げ八つ当たり。それでも、準備や川に入って竿を出すだけで楽しかった。そのがっくり掛けも危険だと落ちアユ時期の指定箇所以外は禁止になり、夕方に竿を担いで焼酎のつまみを…とはいかなくなった▼ことしの稚アユ放流が5年ぶりに300万匹を超えたそうで、マニアは大喜び。球磨川河口に遡上してきた稚アユのすくい上げ量増加が要因といい、荒瀬ダム撤去の効果もあるとすればうれしい▼漁解禁時の放流数は、平成25年の333万匹から翌年は145万匹、昨年は180万匹などと激減していた。いずれも天然の稚アユが少ないためと説明を受けてきた▼本紙を繰ったら、30年ほど前の昭和60年の放流数は702万匹、翌61年は史上最高の1054万匹とあってびっくり。両年は特別だったようだ▼アユ漁は稚魚の放流数だけでなく、川の増水などにも左右される。「今季こそ豊漁を」と準備万端の知人にも朗報が届けばよいが。

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