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  • 2026/09/10 (木)
  •  優れた新聞記事を目にすると記者としての自身の“限界”を感じることがある。若いころ優秀な他紙の記者と汚職事件を取材。「翌日の紙面にどんな記事が載るのか」。不安が募り、翌朝に届く新聞を開くのが怖いと思ったこともあった▼西日本新聞社が掲載している「ゆがんだ関係│福岡県政を追う」もその一つ。福岡県と福岡県議会の問題点を追求した秀逸の連載。連日拝読しているが、よくここまで取材したなと感心させられる▼高額と批判される福岡県議会の海外視察に関する特報を発端とし政治資金パーティー券の購入、正副議長ポストを巡る金銭授受疑惑などスクープを連発。西日本新聞社が福岡県政の“闇”を明らかにした一連の報道は本年度の新聞協会賞に選出された▼日本新聞協会は、地方政治を監視する報道機関の役割を果たしたとして高く評価。「丹念な取材と継続的な報道は、議会の不透明な慣行とともに県による議会への過剰な忖度という構造的な問題を指摘した」とたたえた▼いよいよ来春には統一地方選が実施されるが、有権者に判断材料を提供するのもわれわれの責務。読者の知る権利に少しでも応えられるように気を引き締めて臨みたい。

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