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  • 2026/08/08 (土)
  •  「野球は9回2死から」。昨日に行われた熊本県代表の有明高校の甲子園初戦は、まさにその言葉を体現する劇的な逆転勝利だった▼甲子園初出場の有明は2―3で1点を追う9回表、2死満塁のチャンスをつくると、あとアウト一つで明暗が分かれる場面で永田晴輝選手が左中間に走者一掃の適時二塁打を放ち5―3と逆転。立命館宇治(京都)に6―3で初白星を手にした▼負けたら終わりの一発勝負の中で最後まで戦い抜いた“あきらめない心”が生んだ逆転劇。先月28日に発生した大地震の爪痕が残る熊本に届けた貴重な一勝は、単なる野球というスポーツの勝ち負けでなく、多くの県民を勇気づけたに違いない▼有明の次戦は13日。午後1時半から第1試合で長崎日大(長崎)と対戦するが、隣県の鹿児島県代表の神村学園にはあさぎり中学校出身の今井滉士郎選手がいる。今井選手がリードオフマンを務め、2回戦への進出を決めている神村学園の次戦は12日午後4時から佐野日大(栃木)と▼「野球は筋書きのないドラマ」だからこそ多くの感動を呼ぶ。被災地で懸命に過ごす住民らへ勇気と活力を与えてくれる高校球児の“恩返しの夏”は、まだまだ続く。

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