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2025/11/13
(木)
- 新世紀に入り25年が過ぎた今。前期昭和人間の身は成長からバブル、そして停滞という激動の経済社会と変化の時を過ごしてきた。そこで思うのは子や孫世代の幸福実現の行動責任▼振り返れば前世紀では、2つの大戦と冷戦下の技術革新が目ざましく、人類は地球外にまで足を延ばした。さらには人口急増と開発で公害や環境破壊を招いたが、人々は新たな価値創造や進歩を意識し豊かさを享受。欲目も手伝い総じて前向きな時代だったと思う▼時が過ぎた現在でも15日は、子どもの健やかな成長を願う七五三だ。少子化と参拝日の分散のためか、今や昭和のような大混雑は見られないが、親の子への思いは変わらない。晴れ姿の家族を見るにつけ、この平和の世の継続を切に願う▼平和といえばその捉え方は千差万別だが、国内の一部には軍備放棄の非武装中立論が残る。中国や北朝鮮の存在をふまえた上で、ナチスのデンマーク侵攻など歴史を学ぶべきだ。子や孫らが将来にわたり安心できる現実的対応の具現化こそ、私たちに課せられた責任▼社会には国策に無関心な意識がいまだまん延する。そのツケを支払わされるのが、われわれの子孫だというのに。