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  • 2025/11/12 (水)
  •  地球温暖化が進み、時代とともに厳しくなる排出ガス規制。車だけでなく二輪車も例外ではなく、ついに50㏄以下の原付一種も対象となり、今月から新規制が始まった▼ただ、小排気量のまま対応するには技術やコスト面で難しく、そこで新たに生まれたのが「新基準原付」。排気量は50㏄以上で125㏄以下となるが、最高出力は4.0キロワット以下に抑制。最高速度は30キロ以下で交通ルールは従来と同じ。黄色や桃色ナンバーの原付二種は、小型二輪以上の免許がなければ運転できない▼以前、知人と原付バイクでツーリングをしたことがある。交通量の多い国道を避け、人吉市から球磨村の球磨川左岸を下り、旧坂本村から日奈久、八代海沿いを走り、吉尾温泉で汗を流して戻るコースだった▼のんびりとしたスピード感に、見慣れた風景は違って見えた。坂道での力不足が難点だと実感したが、新基準原付は排気量アップによりトルクが向上。車体も原付二種と同等で大きくなって乗りやすそうだ▼ホンダは来週からスクーター、来月は人気のスーパーカブシリーズを発売する。通勤や配達など実用面だけでなく、“原付旅”の一台として目を向けては。

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