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2025/11/27
(木)
- 同世代の夫婦が営む得意先の訪問時は、会話の大半が子どもネタに。そして最後は愛育の労苦を互いにねぎらい、子らへの感謝で締めくくるも世代格差には苦笑ぎみ▼自身を含む50歳代後半以上の「前期昭和人間」は経済成長期に生まれ、物に恵まれてバブル経済をも甘受した。この経験が子育ての際の指標となるわけだが、バブル経済崩壊からの「失われた30年」に誕生したわが子らは皆「ゆとり世代」だ▼当時の若者らを強引に特定の枠に当てはめる「世代論」は常に存在する。諸説あるが先述の「ゆとり」と同時期が「さとり」で、さかのぼれば「団塊ジュニア」に「バブル」「新人類」など。結局これらは、若者らの行動理解に苦しんだ当時の「おじさん」らの仕業だと思う▼論より証拠、娘との会話の一例だが、親が「ディスコに…」と言えば娘は「クラブ!」と言い放つ。準じて「コンサート」には「ライブ!」、「(ライブ会場の)テント」ならば「ブース!」との具合。当世風の学びだと平静を装いつつもいら立つが、特定世代の共通傾向と思えば納得できる▼そんな娘らも、いずれは親となればわが子との格差を痛感する。時代は繰り返すのだ。