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  • 2025/11/07 (金)
  •  連日、東北を中心に出没情報と人身被害が絶えないクマ。死者は過去最悪の13人に上り、日々深刻の度合いを深めている▼一昨日、秋田県の鹿角市では、県と捕獲に関する協定を締結した陸上自衛隊が活動を開始。箱わなの移動などの後方支援を行っている。地元自治体やハンターたちだけで捕獲するには人手の面でも限界があり、切羽詰まった現地の窮状がうかがえる▼通常、野生動物の多くは警戒心が強く、人を恐れて逃げるものと思っていたが、郡市でもイノシシ、シカ、サルなど山間部から住宅地にも姿を現すようになり、家庭菜園まで食い荒らすようになって久しい▼中でも警戒したいのはイノシシ。以前、住宅地で人が襲われる映像を目にしたが、狩猟者に聞くと猪突猛進の言葉どおり、牙をむいて向かってくるという。狩猟で傷を負う猟犬も多く、人も足を切られれば命に関わる。実際、人吉市では男性が死亡した事例も▼1日からシカとイノシシの狩猟が始まったが、猟期外の有害鳥獣駆除で通年捕獲されているためか、人身被害の話は聞かない。ただ、猟犬に追われたり、手負いの状態であれば襲われる危険性も。山に入る際は注意を。

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