HOME>>瀬音
-
2025/10/18
(土)
- 今月、フランスでは競馬の凱旋門賞があったが、日本では別の“馬”も話題になったようだ。自民党の総裁に選ばれた高市早苗氏が党所属の議員に向けて語った「馬車馬のように働いていただきます」▼この発言に「人間は馬ではない」といった声が上がった。X(旧ツイッター)の投稿者に対する「身を粉にすると言われるが、人間は粉ではない」という反論から「馬の耳に念仏」「出馬もするな」という流れに思わず“座布団一枚”と言いたくなった▼記事に限らず、文章や会話では避けたい不快語というものがある。筆者も執筆に当たっては体の部分を用いる慣用的な表現や、ここ数年で入ってきた外来語(カタカナ語)の使い方など、誰もが読みやすい記事にするための学びを心掛けているつもり▼数年前、令和2年7月豪雨で被災した地域で子ども向けに寄席があり、本編前の“まくら”で「やばい」が隠語だということを初めて知った。意味、用法は怪しいと思った時や驚き、面白さや楽しい、おいしいなど、振れ幅が大きく汎用性の高い、もはや現代語▼知識や時流を柔軟かつ正しく理解した上で、敬意や配慮ある言葉を選ばなければ“やばい”かも。