HOME>>瀬音

  • 2025/10/15 (水)
  •  食欲の秋を迎え、そろそろ鍋料理がおいしい季節。その食材に欠かせないのが“きのこ”▼きょう15日は、日本特用林産振興会が30年前に制定した「きのこの日」。秋の収穫期に合わせて消費拡大と生産振興をPR。数ある種類の中で昔からなじみがあるのはシイタケ。栽培方法は、クヌギなどに菌を植え付けて林地で発生させる原木栽培と、木質素材などを固めて施設で生産する菌床栽培がある▼菌床栽培により通年、生シイタケが入手できるようになったが、原木栽培は春や秋など収穫期が限られるため「乾しいたけ」にされてきた。保存性だけでなく、栄養素が凝縮されて植物繊維やビタミンDが増え、うま味成分は和食に欠かせない▼令和6年の都道府県別生産量ランキングで熊本県は3位。品評会では、郡市から農林水産大臣賞、林野庁長官賞を獲得する生産者も。ただ、高齢化により生産量は減少傾向にあるという▼そうなると、原木の広葉樹が利用されず山の環境にも影響。さらに心配なのが秋の暑さ。三重大グループの研究では、夏が長くなり春と秋が短くなる「二季化」の報道も。昨年秋の発生は少雨もあり3割程度と聞いた。今秋の状況が気になる。

トップへもどる