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2025/07/15
(火)
- 今月20日の投開票が近づく参院選。政権選択が叫ばれるが有権者それぞれの都合と思惑、そして願いが結果に表れ、果たして希望となるか。気になるのが投票率▼昨年の衆院選を例に挙げれば、全体の平均は53.85%だったが、これを大きく下回ったのが30歳代以下の世代。中でも20歳代は34.62%で、これは60歳代の68.02%の約半分だ。ちなみに昭和51年の場合、全体平均は73.45%、20歳代は63.50%だ。なぜこれほどの政治離れが起こったか▼「政治に参加しない罪に与えられる罰は、愚かな者に政治をされることである」(プラトン)。今から約2500年前、現代と同じ直接民主制の古代ギリシャですら、政治への不参加が課題だった様子。相次ぐ失言に政治とカネ問題など国民は疲弊の一途だが、罪への罰もまた同様と納得▼投票とは私たち主権者が政治にコミットできる唯一の権利…、などと説教じみたセリフを吐くと、若者の政治離れが加速しそうなのでやめておこう。しかし時は動き続け、若い彼らもいずれは社会の中心世代となり、子や孫らの次代を思う時が必ず訪れる▼目前の投票行動こそ、状況の好転と政治離れを変える一歩となる。