- 2025/07/10 (木)
- 小欄では3回目となる草むしりネタ。知る人には筆者がばれるも、机上ではない実体験につき、いつも知人が慰労の言葉を届けてくれる。ありがたい▼その声に草刈りと草取り、草むしりに草抜きなど除草作業の正式名称を尋ねるものがあった。どれも正解で用途に応じた呼称であり、草引きは方言とのこと。個人的には機械を使わず人力のみ。百均の風呂イスを使い、汗をかく地道な作業こそ有徳と思えるからだ。嫌われがちな草だが、けなげな様子を味わえる機会▼草といえば、裏金事件などで解散の憂き目にあった自民党最大派閥の旧安倍派。公認の是非を材料に草刈り場状態をより強めた石破政権が今、参院選で窮地に立たされる。選挙で対峙する立民党の野田佳彦党首といえば、故安倍首相への追悼名演説が語り草。見方次第では皮肉に思えて仕方がない▼話を草むしりに戻す。草立つ様子を観察すれば、小石に隠れて除草しづらいもの、地下根で連携し抵抗するものなどさまざまで、実にしたたか。雑草とは名も知らない雑多な草をさすが、生命力・生活力が強いことの比喩的表現でもある▼厳しい今を生き残るための勇気がもらえそうだ。

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