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  • 2025/06/26 (木)
  •  洗濯干しには不向きで湿気の多い生活は苦手だが、秋の収穫を目指す田んぼに水は不可欠だ。コメ不足の今、まずは主食の十分な供給のための慈雨と納得▼きのうも自宅前を登校する児童が、色とりどりの花を咲かせて列をなす。学年別のサイズ違いと高低差は言うまでもなく、時折り届くふざけた叫び声が子どもらしさを演出。未来への希望となる彼らを眺め「雨塊を破らず、風枝を鳴らさず」と願わずにはいられない▼ある気象予報情報企業の10年前の調査では、日本人の一人当たりの傘の所有本数は世界平均2.4に対し3.3と世界一。さらに傘1本の購入費用は世界平均の約2倍だったとか。ちなみに一昨年における本数の都道府県ランキングは、全国平均が4.2のところトップは奈良県の5.5。なお本県は3.3の38位▼そんな傘好きな国民性も手伝ってか、紫外線対策など日傘兼用品に風速20メートルに耐える品、スイング練習にも使えそうなゴルフ傘など変わり種も豊富。うっとうしい雨期を楽しく過ごせる工夫には最適かも▼最近は一石日和の雨予報だが、コメ不足や物価高で将来不安の増す国政のそれと似ている。そのしわ寄せは常に国民に及ぶ。

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