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2025/06/25
(水)
- 世界に衝撃を与えた米軍によるイランの核施設攻撃。核兵器保有を阻止するためイスラエルに加担した形▼その後、イランは中東カタールの駐留米軍基地をミサイルで報復攻撃。戦火拡大が懸念されたが、トランプ大統領はイランとイスラエルの停戦合意が成立したと発表。両国も応じたが、本当に停戦は守られるのだろうか▼この件で関心を持ったのは、攻撃に使われたB2戦略爆撃機とバンカーバスターと呼ばれる特殊貫通弾。同爆撃機はコウモリのような形でレーダーに捉えにくいステルス機。バンカーバスターは、地中深く貫通して爆発することで地下施設を破壊することが可能▼米軍の軍事力を世界に誇示する形にもなり、北朝鮮など反米各国には脅威だろう。核施設限定攻撃と主張するが、国際社会からの非難は免れない。世界の軍拡に拍車をかけはしないか▼時同じく沖縄県では23日、「慰霊の日」を迎え、沖縄戦の犠牲者追悼式が行われた。80年前の昭和20年3月、米軍が上陸し、住民を巻き込んだ地上戦は日米合わせ20万人が犠牲に▼日本は戦後80年の節目を迎えたが、世界では戦いが絶えないまま。“歴史は繰り返す”はあってはならない。