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  • 2025/03/29 (土)
  •  今や昭和世代の憂いは数知れず。非正規雇用や転職が当たり前の社会に加え、スマホを前に情報格差を痛感の日々。生活環境に伴う価値観の変化も著しい▼昭和礼賛に偏重し令和から逃避するつもりはなく、抗加齢と思えばスマホ習得の努力すらいとわない。それでも、どことなく人々の孤立化や自己責任論が幅をきかせた社会の無関心ぶりは気がかり。年功序列に終身雇用、汗や時間を労し共助意識が極めて高かった昭和とは真逆に思う▼懐古のきっかけが今月末の「177天気予報電話サービス」の終了報。同様に来年3月末で「104電話番号案内」も終わる。今や個人が即座に情報を入手し誰とでも気軽にコンタクトできる。そんな時代のスマホ世代諸氏には不感ネタで恐縮だが▼まだまだ続く昭和の思い出。特に電話といえば、故永田正義人吉市長の電話サービスが印象深い。「市長です、お元気ですか」のフレーズに始まる単なる政策の読み上げだが小学生時代、玄関前の公衆電話から裏技を駆使しスリルを味わい楽しんだ▼そういえば妻から「自慢話」「説教」「昔話」を厳に慎むよう言われていたんだっけ。回想法などの利点もあるがその話は別の機会に。

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