HOME>>瀬音

  • 2025/03/25 (火)
  •  春の到来を思わせる桜など花々の開花や気温の上昇に合わせ、ことしもまた到来するやっかいものが黄砂だ。別名の“つちふる”どおり、きょうはまさに砂塵が降ってきた▼今回、うねりながら中国北部から伸びる飛来予想図が、日本列島を包む龍を思わせたほど。その規模から、周知のPM2.5など健康や交通、通信に日照など各種問題の元凶もうなずけよう。反面、アルカリの性質が酸性雨の中和など環境汚染の緩和、さらに海洋へのミネラル提供に役立つ一面はほぼ知られない▼来月までの花粉症全盛期に当たる黄砂の飛来。注意すべきは症状の悪化と気管支炎やぜんそくなど既往症の再発だが、その予防の最善策こそ不外出だ。どうしても出る場合は高性能マスクやゴーグルが不可欠で、在宅中の換気を避けて空気清浄機を使えたら理想的。もちろん洗濯物は部屋干しで▼被害が広範囲に及ぶ黄砂飛来だが、その制御不能ぶりはカネで揺れる政治世界とあまり変わらないと思う。不安定政権下の国家国民には不幸の種でしかなく、さらには社会など近未来へのダメージだって決して少なくはない。諦めるしかないのか▼なお黄砂の詳細情報は気象庁ウェブサイトにて。

トップへもどる