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2025/03/24
(月)
- きょう3月24日は「世界結核デー」。細菌学者ロベルト・コッホが1882年に発見の結核菌を発表した日にちなみ、世界保健機関(WHO)が毎年3月24日に定めている▼そのコッホの弟子に当たる細菌学者が熊本県小国町出身で、「近代医学の父」である北里柴三郎氏。昨夏から流通している新千円札の人物であり、とても身近に感じる。結核にもゆかりが深く、日本最初の結核療養所を設立し、1923年に日本結核病学会の初代会長になった▼昭和20年代まで結核は死亡原因の第1位だった。日本の結核で亡くなった著名人は高杉晋作、沖田総司、正岡子規、樋口一葉、石川啄木、宮沢賢治、滝廉太郎などがおり、昔の話のように思えるが最近ではお笑いコンビ「ハリセンボン」の箕輪はるかさんも結核に苦しんだ▼国では「古くて新しい感染症」として注意を呼び掛ける。政府によると、日本では結核を毎年約1万人が新たに発症しており、毎年1500人が結核で亡くなっている▼発症者の7割は60歳以上。高齢による免疫力の低下から発症するという。結核は早期発見、早期治療で治せる病気になっている。結核を疑う症状がある時は早めの受診を。