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2025/03/22
(土)
- 不勉強で知らなかったが、きょう22日は国際デーの一つ「世界水の日」▼多くの国で水不足が課題となる中、安全な水の保全と管理啓発、行動を目指し1992年の国連総会で決議。2015年採択のSDGs(持続可能な開発目標)にも6番目に「安全な水とトイレを世界に」が盛り込まれている▼日本では、夏の水需要期に合わせて8月1日を「水の日」、同日から1週間を「水の週間」として水の大切さを啓発。人吉市では、同週間に水道配水量の半分を占める茂ケ野水源で「水源祭」を行い、水の恵みに感謝の念を深めている▼蛇口をひねれば安全安心な水が得られ、温かい風呂にも入れる日常がいかに恵まれているか。災害時にありがたさを痛感した人は多いはず。今でこそ水道が整備されたが、ひと昔前までは、生活用水に井戸や湧水を使っていた▼30年前、本紙の1面左肩の人吉球磨ぼんち紀行で連載した「水の風景」の取材を振り返ると、地域住民の生活に密着した湧水地が郡市各所に数多く存在。水が豊かな地域であることを再認識する▼今も枯れずに恵みを与えていると思うが、その水はどこで育まれているのか。周囲の環境に目を向けたい。