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2025/03/10
(月)
- 先月5年ぶりに復活した「ひとよし温泉マラソン」。先週開かれた市議会の3月定例会一般質問で、大会内容や運営を巡る状況が取り上げられ、執行部の説明を興味深く傍聴した▼大会変遷をたどると、平成27年には参加者が6000人を突破。参加者が増えた要因の一つはハーフ部門の追加をはじめ、ワコール女子陸上競技部の招待選手、ゴール後の赤飯、つぼん汁、ぜんざいなどの炊き出し、温泉入浴券などだろう▼今大会で、これらがなかったことが問われたが、その分、参加料上昇を抑えたと説明。名物の炊き出しも大鍋の被災やボランティアの減少などで断念。温泉もランナーが一部の施設に集中し、対応や清掃の負担が増えて苦慮していた事情も明かされた▼全国各地でさまざまなマラソン大会が開かれているが、ランナーが魅力に感じるのは、フルやハーフのコースに加え、やはり地域ならではの特色を生かした“おもてなし”。冠に「温泉」をうたっている以上、人吉温泉利用につながる仕掛けやサービスは必要だろう▼いずれにせよ今大会の評価は、来年のランナー参加者数にも表れてくる。より良き大会へ向け実行委員会の検証を見守りたい。