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2025/03/08
(土)
- 「もしトラ」が「またトラ」となり、米国の大統領に返り咲きを果たしたトランプ氏。2期目就任以降、さまざまな発言が物議を醸しているが、上下両院合同会議で臨んだ施政方針演説も一貫して「自国第一」を主張するものだった▼大手新聞に施政方針演説の詳報が掲載されていたため熟読。「われわれは43日間で、多くの政権が4年や8年かけて達成する以上のことを成し遂げた」「アメリカンドリームはかつてないほど大きく素晴らしく立ち上がっている」と自画自賛。その一方でバイデン前政権を痛烈に批判▼「米国は何十年もほぼ全ての国から搾取されてきた」「これ以上、そんなことはさせない」と、4月から相互関税を導入する方針を提示。製造業の国内回帰で米国は再び豊かになると関税措置を正当化した▼「米国がくしゃみをすると日本も風邪をひく」。その言葉を2008年のリーマンショックの際に痛感。米国の大手投資銀行が経営破綻したことで、日本経済は不況に陥り非正規労働者が解雇される事態が起きた▼米国の経済は日本に多大な影響を及ぼす。対立と分断をいとわない姿勢を示すトランプ氏の過激な言動から目が離せない日々が続く。