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  • 2025/01/13 (月)
  •  きょうは成人の日。人吉球磨は帰省中に参加できるように3、4日、成年年齢が引き下げられた今も20歳を節目として祝う。ことしの対象者は950人▼小紙は式典の掲載を終え、各市町村1人ずつ近況や抱負を語ってもらう「二十歳の決意」を紹介。毎年ながら仕事に対する誇りや夢、目標、学業への熱意を語る目の輝きとコメント力に圧倒される▼原稿の執筆や校正をしていると、見覚えのある名前に再会することがある。登場人物の多い成人式ならなおさら。「この学年か」「もう20歳になったんだな」と懐かしみながらペンを走らせる▼この前後の年代は学生時代と新型コロナウイルス禍、令和2年7月豪雨が重なる。思い描く学校生活ではなかったろう。しかし、古里の再生に若い力と汗を惜しまなかった当時の生徒たち。そこには空洞でなく密な青春があったと信じたい▼今月、小紙では社会を明るくする運動や人権の作文の入賞作品も掲載中。身近な疑問を辞典や役場で調べ、行動する、社会問題にも目を背けずに向き合う。成人よりもっと若い世代の行動力、思考力▼何より読後も印象に残る文章力に感服。生業とする身としても表現スキルを磨き続けたい。

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