HOME>>瀬音

  • 2025/01/11 (土)
  •  ことしの仕事始めは20歳を祝う式典の取材だった。当日は20歳を迎えた若者たちの夢や希望に満ちたまなざしに頼もしさを感じたが、翌日の消防団出初式の取材では例年にも増して参加した団員数の少なさが気になった▼聞くところによると、猛威を振るうインフルエンザの影響で参加できなかった団員もいたというが、地域防災の要となる消防団員の減少は少子高齢化の進展により全国的な問題。退団者は増えているが、新たに入団する若者は減少傾向にある▼近年、消防団に求められる役割は消火から災害対応に多様化しているが、令和5年版の消防白書によると令和5年4月現在の消防団員数は76万2670人。令和4年以降、2年連続で前年比2万人以上減少しているという▼消防団員は火災や災害が発生すると、自宅や職場からいち早く現場に駆けつけ消防署員とともに初期消火や救助活動などに当たる。行方不明者の捜索の際も地域の地理に明るい消防団員の存在は欠かせない▼あす12日、郡市では人吉市など6市町村で出初式が行われる。観覧に訪れる住民や子どもたちに訓練の成果を披露するとともに消防団の“魅力”を存分にアピールしてほしい。

トップへもどる