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2024/11/20
(水)
- 先月の衆議院議員選挙に続き驚いたのは、17日に投開票された兵庫県知事選挙。斎藤元彦前知事の失職に伴う出直し選挙だったが、斎藤氏が新人6人に大差をつけて再選を果たし、昨日登庁した▼経緯はご存じと思うが、幹部職員が斎藤氏のパワハラなどを匿名で内部告発しその後死亡。県議会は調査特別委員会を設置し、不信任決議を全会一致で可決。斎藤氏は失職による出直し選挙を選択したが、組織的支援もない不利な状況。党派を超えた県議や市長有志の支持を受けた前尼崎市長の稲村和美氏が有利と予想されていたが、それを覆した一因がSNSや動画配信の拡散▼この動きと重なるのは、7月の東京都知事選で再選した小池百合子氏に次ぐ得票数だった元広島県安芸高田市長の石丸伸二氏。東京では無名でもSNSで支持拡大に成功した。選挙戦における拡散効果は証明済みだが、偏った情報を信じる危うさ、誤った情報で相手を陥れることもできる▼テレビで斎藤氏を取り囲む支持者たちが、スマートフォンを掲げて撮影する光景に違和感を覚えたが、これが当たり前になっていくのか。今後の選挙の在り方、報道する側として考えさせられる。