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  • 2024/11/16 (土)
  •  季節外れの気温も来週以降は平年並みへ。寒暖差で体調不良を招きやすいが、こんなときこそ保温と栄養、うまさを兼ねた鍋料理がお薦めだ▼調理の手間はあまりかからず、家族団らんの演出にもぴったりで健康的な食事ができるならば一種、不可欠なメニューではないか。個人的には週の半分は鍋でもよい。実をいえば物価高の昨今、食費を抑えつつ味わい方の工夫を楽しめる利点もある▼先述どおり、鍋と聞けば多人数で囲む料理を想像するが、煮込みながら食す習慣は江戸期に始まり、その大半は一人でいただく小鍋が主流だった。時を経て、今や鍋つゆの素の売れ筋は一人用と聞く。食べ残し防止と衛生上の利点はあろうが、その情景を想像すれば少々、複雑な心境に▼物価高に応じた鍋料理の材料について。高騰するハクサイやネギを避け、比較的安価なモヤシにニンジン、カボチャやキノコ類、豆腐をどうぞ。初めからうどんやちゃんぽん麺を投入し最後の“しめ”で満腹に。または翌日に残った鍋にキムチを入れるなど“味変”すればさらに一石二鳥▼鍋料理を通して見える現実。円安などさらなる物価高は必至の中、政治家の食す鍋の具材が知りたくなった。

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