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2024/10/25
(金)
- 「読書の秋」を迎えたが、忙しさもあって雑誌をめくる程度。そんな中、興味深く見入ったのは中学生の「公民」教科書▼以前、出版社から本社に送られていたものだが、昭和の時代に使っていた教科書とは違い、全ページカラーで写真、図説、イラストがふんだんに使われ、とても分かりやすい内容に驚いた▼扱われている題材もイスラム世界、少子高齢化、ジェンダーなど現代社会が抱える課題が並ぶ。分かっているようで理解不足だった点に気づかされ、専門書よりも気軽に学び直しができる一冊には最適かも▼衆院選終盤ということもあり、目に止まったのは「政党政治と世論」の項目。一党制、二党制、多党制の長所と短所が説明され、日本の場合は多党制。少数意見が反映されやすくなるが、連立政権になって政権が不安定になる側面も▼掲載されている各党首の写真を見れば、自民、公明、立民は前党首。現在、新党首が支持拡大に奔走中。ただ、自民は裏金問題で逆風が吹き、議席の単独過半数は厳しいとの観測も▼12日間の選挙戦もあすまで。果たして各党の勢力図は変わるのか。まだ選挙権がなく政治を学ぶ中学生たちのためにも忘れず一票を。