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2024/10/24
(木)
- 14人が亡くなった石川県の奥能登豪雨から1カ月が過ぎた。発災後、暑さの中で被災した家屋から泥出しに汗を流すボランティアの姿をテレビで目にし、4年前の郡市を思い出す▼能登半島では、ことし元日に最大震度7の震災に見舞われ、22日時点で死者は関連死を含め408人、住家被害は8万9274棟、避難所で177人が生活している。復旧復興の歩みに追い打ちをかける先月の豪雨災害。浸水した仮設住宅に言葉がない▼今回の豪雨災害には、地震による山崩れの土砂や倒れていた立木が中小河川に流れ込み、被害が拡大した複合災害の指摘も。1年のうちに大地震と大雨に襲われるとは誰が予想していただろう▼隣の宮崎県では、ことし8月に日向灘を震源とする最大震度6弱の地震に台風10号による竜巻、一昨日は線状降水帯が発生し大雨に見舞われた。災害は“いつ何時”に加え“何度も”襲ってくることを肝に銘じたい▼先日、人吉市が行った総合防災訓練は、能登を教訓に地震と台風接近の雨も想定していたが、災害が重なれば「公助」も限界がある。「共助」に向けた地域の自主防災組織訓練、「自助」の水や食料確保など絶えず備えの確認を。