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  • 2021/06/30 (水)
  •  昨報にあった県内3畜産農協の一本化へ向けた動き。郡市の畜産農家は、6年前の県内4畜協合併を否決。老朽化していた球磨家畜市場を改修し、組合、市場ともに存続の道を選んで歩んでいるが、再び合併問題が浮上してきた▼前回否決した理由で多かったのは家畜市場の統合。大津町の県家畜市場に運ぶには高速道路を使っても時間がかかる。今回の合併協議に向けて球磨畜協は、球磨家畜市場を残した組織統合で協議に臨む方針で、今後が注目される▼一方、球磨地域農協も組合員に対し文書で「熊本県域JA構想」へ向けた協議が始まったことを報告。農家の減少、老朽化する選果場や集荷施設の維持更新など抱える課題を挙げ、構想へ向けて、まずは同農協の経営健全化に取り組むという▼「令和」を迎えて農畜産分野で合併の動きが出てきたが、市町村合併は「平成」のあさぎり町誕生以降、論じられなくなって久しい。しかし、郡市の人口減少はさらに進み、10市町村の財政も厳しさを増す。さらに、昨年の7月豪雨からの復興など課題は山積している▼今後も単一自治体で対応できるのだろうか。「令和の合併」を口にするのは早計か。

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