HOME>>瀬音

  • 2021/06/11 (金)
  •  きょう11日は入梅。文字どおり梅雨の季節を指すが、福岡管区気象台がことし発表した人吉球磨を含む九州北部地方の梅雨入りは、昭和26年以降、観測史上2番目の早さ。すでに1カ月近くたち、再び傘のマークが予報欄に並ぶ▼くしくも昨年の梅雨入りは、入梅(10日)の翌日に当たる“きょう”だった。地球温暖化の影響から近年、豪雨や長雨は常態化の傾向にあり、空梅雨は久しく聞かずどこへやら▼この時季、田植えや農作物にとって恵みの雨は大いに歓迎だが、梅雨入りした矢先に時間降水量など郡市各地で5月の最大を更新。一本化された避難情報「避難指示」も発令されている▼再び梅雨空のこれからに警戒すべきは河川の氾濫や土砂災害、道路の崩壊…。十数年前、郡市を襲った台風に伴う激しい雨で湯前町の国道219号が崩落。当時は周辺は視界が悪く、気付かなかった車両が約100㍍転落した▼その車両を運転し肩を亀裂骨折するなどの大けがを負い九死に一生を得た男性は現在、人吉市で災害ボランティア団体の代表を務めている。昨年の7月豪雨災害後も精力的に活動を続ける男性に雨期のリスク軽減など学ぶことは多い。

トップへもどる