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  • 2021/05/31 (月)
  •  「備えあれば憂いなし」「災害は忘れたころにやってくる」―梅雨期になるとよく耳にする言葉だ。ことしはまだ大きな災害こそ起きていないが、いつどこで発生するか予断を許さない▼「備えあれば」ということで、昨日の日曜日、人吉市では自分自身や家族、地域の避難について考え、命を守るために必要な行動を確認する「避難行動を確認する日」を設定し自主避難訓練が実施された▼同市は昨年の7月豪雨水害で死者を出すなど甚大な被害を受けただけに、その教訓を踏まえて全市民が命を守るために必要な行動を確認するのはとても大切なことだ▼訓練は事前に自宅周辺に危険箇所がないか、どこへ避難すれば安全か、どうやって避難するか、避難する際の携帯品は何が必要かなどを検討。当日は避難情報発令と同時に市民らが自主的に訓練に参加。指定避難所や近くの安全な避難場所、実際の避難時間、避難経路における危険箇所などの確認が大事▼訓練に参加した市民からは「日ごろ気付かないことも気付くことができて有意義だった」などの声が聞かれた。今後も「備えあれば憂いなし」の言葉を肝に銘じ有事の際に備えておくことが必要だろう。

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