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  • 2021/05/28 (金)
  •  道沿いのごみを拾ったり、除草している人をたまに見掛ける。誰かに言われたわけではなく個人の利得と無縁の自発的奉仕に頭が下がる。都市部だったか、古里の河川敷で長年ごみ拾いを続ける小学生をテレビで知った▼定期的に清掃活動をするグループのリーダー格で、なかなか減らないごみと向き合い、拾い集めるだけでなく、ごみを出さない、出させない“仕掛け”が必要と発想の転換▼河川敷で開かれるイベントの際、ごみを出さない決め事を守った来場者は店頭で品物を購入時に割引などの特典が得られるアイデアを考案、イベントの開催責任者に掛け合った▼小学生が第三者の意識を変えるべく行動に出た基となったのはリデュース(減らす)、リユース(繰り返し使う)、リサイクル(再資源化)のスリーアール(3R)▼プラスチックごみ然り、川を経て海に流れ着いたごみは環境を汚染、生き物の生態系にも影響を及ぼすことを忘れてはならない。ごみを出さない工夫は必須▼対策が急がれる地球温暖化問題もまた人の豊かさや便利さを求めた反動故に解決への近道はエゴイズムの脱却が肝要か。30日の「ゴミゼロの日」を前に思うこと多々。

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