HOME>>瀬音

  • 2021/05/29 (土)
  •  直近の全国的な課題といえばポストコロナ対応、郡市ではこれに災害復興が加わる。全ての国民、市民が納得し満足できる政策はなかろうが、問題の根源やその解決手法すら分からなければ未来への不安も増大し内憂外患を助長する▼国会では「国民の力で」、身近ならば「みんなで」のせりふの多いこと。無責任に大衆を巻き込むのではなく、まずは自らの思考に基づいた決断と約束を披歴、責任を明確にした上で“皆”に協力を呼び掛けるのが正解。目的のない表現は単なる言葉遊びであり、これでは不安は尽きない▼不安といえば郡市最大の懸念が水害の再来だろう。例年より長梅雨の長期予報とともに、今月20日の気象庁の発表では東シナ海の海面水温が平年よりかなり高まる予報。これこそ線状降水帯を作った元凶といわれる。発災から1年を目前に復興のあり方を考える▼水害で自宅は全壊、貴重な思い出の品々を喪失し貯金も放出した被災者家族を知る。不安と不満が連なり、本音はつらく悲しいはずの生活はまさに内憂外患だが笑顔は絶やさない。誰も頼らず救世済民の志があればこそだろう▼「天は自ら助くる者を助く」であり、その逆も然りと自戒。

トップへもどる