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  • 2021/02/25 (木)
  •  郡市高校の後期選抜出願状況は既報どおり。全日制で定員を満たしたコースの割合は全体の1割と少々。県教委の再編で多良木高校が減ったのに…である。気持ちは複雑かつ沈みがちだ▼定員割れといえば、すでに大半で合否が確定した大学も同様。文科省の資料によると全国私大の約3割が該当し、4割が赤字経営を余儀なくされている。一連の原因は少子化が根本とはいえ、人気校の激烈な競争は不変。仮に改善を目指す場合その余地はどこにあるのか▼一連の出願状況と並び一向に改善しない出生率では、次なる再編すら想像できる。しかしちょっと待て。果たして定員割れは単なる“負”だろうか。これまでと同様、同質性を求める教育ではなく、少人数を逆利用した手法はないか。ある私大はAI専攻を設け、偏差値と入学者数を伸ばす▼このさなか文科省は若者の地方定着を狙い、地方国立大の定員増を進めているが、国策による地方私大の経営圧迫と非難されてもおかしくはない。単なる数合わせではなく、まずは個性の創出を優先すべきである。「機会は公平に」が当たり前▼人気の高校や大学には一言で表せる特長が必ずある。その学校の個性とは何か?

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