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  • 2021/02/19 (金)
  •  福島県沖を震源とする最大震度6強の地震からあす20日で1週間。突然の激しい揺れ、悲鳴を上げ唇を震わせる住民の姿に熊本地震の記憶がよみがえった▼朝、昼、夜間、不特定多数の人が往来する施設の天井が一部抜け落ちたテレビ映像を見る限り、発生が深夜でなかったら多くのけが人が出ていたに違いない。災害はいつどこで起きるか分からないと再認識▼気象庁は東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の「余震と考えられる」と見解、“あの日”から10年たつのに余震とは…。1年あたりの発生数は東北地方太平洋沖地震の前より多い状態が続いているという▼ことしは前震、本震とも最大震度7の熊本地震から4月で5年。停電や断水、今回の福島県沖を震源とする大規模地震に備えの大切さも改めて。かつて、友の父が自家用車のガソリンを常に満タンにしていたことを思い出す。有事の際、離れて暮らすわが子をすぐに迎えに行くことができるようにとの親心だった▼熊本地震の発災後、飲料水や乾電池、賞味期限が長い食料などを備蓄し浴槽には生活用水を張っていたが、時間の経過とともにおざなり。備えあれば憂いなし―。自戒を込めて。

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