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  • 2021/01/26 (火)
  •  大学入学共通テストで失格となった受験生、装着を拒否した航空機搭乗客らの騒動で再注目のマスク。昨年の不足状況と異なり、ことしは質が問われる▼マスクの二大素材といえば、不織布とウレタン。昨年来、おしゃれなウレタンものが巷を席巻するが、飛沫の流入出やウイルスの流入はほぼ防げず、唯一の利点こそ“洗える”こと。社会エチケットの観点と花粉症予防に限れば必要品となろうか▼しかし新型コロナへの緊急事態宣言下、重視すべきは感染防止だ。社会が外出制限や営業時短などに取り組む中、陽性者は増加の一途。そこで気になるのがマスクの質である。できれば“N95”だが、ウレタン製に特殊フィルターを装着する新商品も登場中。まずは不織布が手軽で一番だ▼昨年からのマスク生活で気付いた利点がもう一つ。それは顔の隠匿性。最近は“匿名”ならぬ「匿顔」という造語が出始めるがまさにそれ。安易にわが身を特定されず、時と場合によっては人付き合いの際、心落ち着く時も▼その一方、営業や接客業は大変。売上アップの強い武器だった笑顔も、基本の広角上げの効果は半減。喋り過ぎも禁物▼そろそろ笑顔マスクでも出てきそうな予感。

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