HOME>>瀬音

  • 2021/01/09 (土)
  •  「少子高齢化」と「人口減少」が叫ばれて久しい。郡市各市町村では歯止めをかけるためさまざまな施策を講じ、近年は「地方創生」で知恵を絞っているが、新型コロナウイルスの感染拡大、昨年7月の豪雨災害でより厳しい状況が続く▼新年恒例行事の取材でここ数年訪れている人吉市大畑町の「子ども山の神まつり」、田野町の「どんどや」を見ると、年を追うごとに子どもの減少、人手不足に両町内でも苦慮している▼大畑町ではさらに豪雨で周辺が被災。江戸時代から続く祭りを続けていくためにどうするか検討を始めた。田野町もこれまでの大掛かりな高い櫓から少人数で組める低い二連櫓に変更。形は変わっても地域の伝統行事が来年も続くことを願うばかり▼一方、ことしの新年行事をみれば成人式、消防出初式の中止が相次いだ。新型コロナの感染防止とはいえ残念な思い。新年を迎えても感染拡大は止まらず、郡市でも年末から確認例が相次ぎ、関東の1都3県では再び緊急事態宣言が出された▼昨年から結婚式の延期、出産に不安を持つ女性も多く、コロナ禍が少子化に拍車をかけることは間違いない。20年後の成人式。案ずるのは早計か。

トップへもどる