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2020/09/25
(金)
- ９月２８日は世界狂犬病デー。人や動物に及ぼす影響、予防法を広く知ってもらう取り組みが地球規模で行われる▼最近、ウイルスと聞き頭に浮かぶのは新型コロナウイルスだが、発症すると有効な治療法がなく、ほぼ１００％死亡する狂犬病ウイルスに伴う感染症も侮るなかれ。世界保健機構（ＷＨＯ）の推計によると、毎年３万５０００人～５万人が亡くなっている▼日本では昭和３３年以降狂犬病は発生していないが、常に侵入の脅威にさらされており、フィリピンなどでは犬にかまれた人が帰国後に死亡するといった事例も複数。新型コロナと違って人から人には感染しないものの、人が感染動物（主に犬）にかまれると潜伏期間を経て発症。兎にも角にも愛犬への予防注射が不可欠だ▼ちなみに、人吉市で１８０２頭が登録されていた令和元年度の接種率は約８５％。約１５％は未接種ということになる。犬や猫などと家族同然に共存する人は増えており、飼い主に求められるのは正しい知識と確実な履行▼コロナ禍の影響で啓発イベントなどが鳴りを潜めたことしの動物愛護週間はあす２６日まで。何のため、誰のための予防注射か今一度考えるきっかけに。
