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  • 2020/08/01 (土)
  •  毎朝、同じルートで出勤していると、見慣れた光景があった。それによって“通常の状態”であることを認識し、一日の始まりに安堵していた▼それが、先月4日の「令和2年7月豪雨」を境に一変。至る所で道路が全面通行止めとなり、渋滞も発生。通れる道を探しての出勤となった。道路沿いでは災害ごみが積み上げられるなど光景も様変わりし、安堵から将来を憂う気持ちへと変化▼約1カ月が経過しボランティアの力添えもあって道路沿いの災害ごみは減少、少しずつ復旧していることを実感する。だが、氾濫した球磨川沿いでは依然として災害ごみの撤去が進まない地域も。それだけに一日も早く救済の手を差し伸べる必要があるだろう▼中心市街地では、多くの旅館やホテル、商店、飲食店などが被災するなど大打撃を受けた。“小京都”といわれ、多くの観光客が訪れていた面影は見られない。どれだけの商店がこの災害を乗り越え復興していくのか、先が見えない状況が続く▼復興を手助けするためにも国や県、市の支援のほか、郡市全体の援助が不可欠。被災者に寄り添い手助けすることが必要だ。以前のにぎわいを取り戻すためにも一致団結を。

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