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  • 2020/07/31 (金)
  •  豪雨災害や新型コロナウイルスの感染拡大が続いた7月は、気象庁が昭和26年に統計を開始して以来初めて台風が発生しないまま月末を迎えた“異常”さも併せ持つ▼過去3年の7月を振り返れば、昨年は4個、一昨年5個、3年前に至っては昭和46年と並び最多の8個。復旧作業が続く郡市を台風が直撃すればどうなったか▼ともあれ、これから台風シーズンとなり油断は禁物。東日本や東北地方などで猛威を振るった昨年の台風19号に伴う記録的な大雨は、多量の水蒸気が長時間にわたり流れ込んだことなど3つの要因が分かっている▼小紙昨報のとおり、河川が氾濫した4日の発災当時、人吉下球磨消防組合には救助を求める119番通報が400件を超えひっきりなしに。人吉警察署にも同じような通報が相次いだ▼郡市に甚大な被害をもたらした梅雨は明けたが、今後も集中豪雨への注意が必要。同じ場所に激しい雨を降らせる「線状降水帯」が発生すれば再び非常事態に陥らないとも限らない▼洪水が予想される際、建物から立ち退き避難すべきか、2階以上へ垂直避難でよいのかなどの判断は場所や状況によって異なる。いずれにせよ、早めの避難が重要。

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